『菜根譚』(サイコンタン)とは
中国の古典で「人よく菜根を咬みえば、すなわち百事なすべし」という言葉に由来する。
堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、
人は多くのことを成し遂げることができるの意。
この本は江戸時代から多くの偉人たちに愛読されてきた、中国至宝の処世訓と言われている。
『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』
洪 自誠著 祐木亜子訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン発行
ヨシミでは毎朝、朝礼時に社長が一話ずつ紹介しています。
2011年10月7日紹介(198ページ・前集99より)
人間は、逆境に置かれているときほど、なんとかこの境遇から抜け出したいと一心不乱に自分を磨き鍛えるため、人間的に大きく成長できる。ただ、当の本人が気がつかないだけだ。 逆に何もかもうまくいってるときほど、人はその境遇に安心しきって、努力や鍛錬を怠ってしまうため、成長が止まってしまう。ただ、当の本人が気がつかないだけだ。
過日紹介して好評だったもの 追加
人に与えた恩は忘れてしまうのがよい。しかし、かけた迷惑を忘れてはならない。 人から受けた恩は忘れてはならない。しかし、受けた恨みは忘れてしまうべきだ。(64ページ・前集51より)
誰も見ていないからといって、人として誤った言動をすると、やがてはそれが露見し、批判にさらされることになる。だから、人目につかない所でこそ、過ちを犯さないように心がけなければならない。(162ページ・前集48より)