・水稲 ゴマ葉枯れ病対策

稲がこの様な症状になった事はありませんか?
ゴマ葉枯れ病
ゴマ葉枯れ病は稲の苗や本田期の葉、穂に発生する糸状菌病害ですが
土や肥料との関係が大きいです
本田発病が主体で葉では暗褐色楕円形斑点ができ
穂では穂軸や枝梗等があめ色に変色する穂枯れ症状となり
最大で20%程度減収すると言われています
種やワラで越冬し毎年同じ場所で発生します
原因として、土が痩せてきている事が考えられます

対策として、ケイ酸、カリ、マンガン、鉄などの補給を行って下さい
正常水田では酸素が多く上層から鉄やマンガンが流れにくいです
一方で不良水田では低pH、土壌の酸素不足になり鉄やマンガンが下層に流亡してしまいます
特に砂質浅耕土などの「秋落ち水田」では上記土壌養分が流亡しやすく鉄不足により硫化水素の害が軽減されない為、養分吸収が妨げられます

鉄:硫化水素と鉄がくっつき「硫化鉄」となり硫化水素を少なくします
  根に酸化鉄皮膜を作り、有毒ガスから根を守ります

ケイ酸:光合成が活発になり根の酸化力が向上し酸化鉄皮膜を作ります

今回は土づくり資材で粒状ひとふり3という商品の紹介です
①土づくり省力化:土づくりに必要なリン酸、けい酸、苦土、マンガン、アルカリ、鉄、有機リグニン等全ての成分が含まれており一度に各成分が施用出来、省力化になります
②品質向上と増収:有効成分が根に活力を与え生育を促進し品質の向上と増収に貢献
③倒伏軽減:ケイ酸で茎を強くし病害虫の抵抗性を高めます

使い方としては10aにつき下記を目安にして下さい
元肥:60kg(3袋)~100kg(5袋)
追肥:20kg(1袋)~40kg(2袋)
※畑作・果樹は元肥:80kg(4袋)~100kg(5袋)

不良水田、秋落ち水田において、他の対策としては
転炉スラグ等の含鉄資材の施用、硫酸根を含まない肥料の使用で改善する場合もありますが一度土壌分析を行い土壌改良を行うのが良いかと思います
弊社も承っておりますので、気軽にご相談下さい

詳しくは取扱店や農協にお問い合わせ下さい